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2005/07/03
民主党、都議選で35議席に躍進 政権交代へ大きなステップ




3日に投開票が行われた東京都議会議員選挙で民主党は、改選前の19議席を大きく上回る35議席を獲得し、都議会第二党に躍進した。選挙の大勢が判明した4日未明、川端達夫幹事長は党本部の開票センターで記者会見を行い、民主党への大きな期待を実感したとの感想を述べるとともに、政権交代に向けた大きなステップを踏み出すことができたとの認識を示した。

 川端幹事長はこの中で、残念ながら当選できなかった選挙区でも惜敗であった点も指摘し、選挙戦の中で民主党が実力をつけたことを強調した。その上で、「選挙中に訴えてきた政策を実現するために、皆さまの期待に応えてしっかりがんばっていきたい」との決意を披露した。

 そして民主党が、今回の都議選で、東京マニフェストを掲げ、「政策を中心に選挙戦をたたかうということを大方針に臨んだ」と同時に、「推薦をあわせて空白区をゼロにする」こと、「4名以上の複数選挙区においては、複数候補者を擁立する」という「攻めの候補者擁立」といった方針の下で「厳しい選挙戦をたたかった」ことに川端幹事長は触れ、「それぞれが競争することによって、新たな支持層を掘り起こすということでも、一定の成果を挙げることができたと評価をしている」などの見方を示した。

 川端幹事長は、民主党に寄せられた声として、「税金をムダ遣いしない」都政をめざし、都民が「納得できる、身近な政治に変えて欲しい」といった思いがあったのではないかと所感を述べ、「是は是、非は非として」、「しっかりと都民の目線で判断する勢力として育って欲しいというご期待が寄せられたのだと思う」とした。国政との関わりについても川端幹事長は、「政権交代の大きなステップとして、この選挙をわれわれは位置づけてきた」とし、大きな成果を挙げ、政権交代への大きな「ステップを踏むことができた」と述べた。

 そして川端幹事長は、「選挙民の皆さんからは、民主党に期待が非常に強いということを肌で感じた」とし、「小泉・自公政権によって、都民の暮らしが大変痛めつけられ、先が見えない状況を強いられている」ことに対して、「これを民主党によって変えて欲しいという期待が大きかったと感じた」などとした。更に川端幹事長は、「都議会をステップにして、政権交代に向かってがんばれというご期待であると思う」とし、「1日も早く自公政権に終止符を打って、民主党による政権交代、日本を変える、このたたかいを更に進めてまいりたい」との決意を改めて披露した。

 記者団からの質問に答え、川端幹事長は更に、郵政問題に対する都民の関心は非常に低かったと実感したとし、郵政法案をめぐって自公両党が、「国民からかけ離れたところで、説明も説得もせずに、数を頼りに、権力を頼りに、強引にやる国会運営や政治手法」に対して、厳しく批判をしていくとの意向を改めて示した。また、地方議員選挙は、地方自治体議員のトータルのたたかいでもあるとの見方を示した川端幹事長は、「この体力差は自民党に今まだ及んでいない」として、今後の更なる努力の必要性を強調した。

 最後に川端幹事長は、都議会にも二大政党制の流れが間違いなく出ていると強調し、会見を締めくくった。

 なお、党本部ホールに設置された開票センターでは、平野博文幹事長代理、海江田万里東京都連会長、手塚仁雄都連幹事長らが開票の行方を見守り、記者団の質問に答えた。また、羽田孜最高顧問らも激励に訪れた。
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