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2006/03/19
前原代表、柏市街頭でメール問題謝罪、自民党政治打破を訴える
 19日夕、千葉県柏市において民主党前原代表が強風の中、集まった約300人の聴衆の前で街頭演説を行った。

 冒頭、前原代表は、今回のメール問題について「国民の皆様に大きな政治不信、ご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます」と陳謝した。

 次に前原代表は昨年の総選挙時に自民党のマニフェストに盛り込まれていた税制改革について「サラリーマンをターゲットにした増税は行わないと言ったが、選挙が終わった2日後に定率減税は廃止すると言った。給与所得者の8割がサラリーマンである状況で明らかに公約違反である」と厳しく指摘。

 また前原代表は「小泉政権5年間で何が変わったのか、大きな問題として未だ官製談合が行われている。その結果、国や地方の借金は1000兆円にまで膨れ上がっている。その反面、年金制度で国民に負担を求め、さらに今度は医療制度まで負担を強いるつもりである」と強く批判した。

 さらに「一生懸命汗を流して働いている人たちが納めた税金がムダづかいされている仕組みが温存され、特定の企業、天下りの官僚、そこから献金を受ける自民党、まさに政官業の癒着が5年も続いている。このようなことをして日本に明るい将来が来るとは思えない」と小泉内閣の改革および自民党政治に対して厳しく批判した。

 最後に前原代表は「おかしなことは皆さん方の視点に立ってしっかりしていく野党がなければこの国はおかしくなってしまう。そのためにも皆さんのお力を与えて欲しい」と述べるとともに、衆議院千葉7区補欠選挙に民主党公認で立候補予定の太田和美千葉県議会議員を紹介した。

 続いて行われた千葉県第8区主催の総支部大会に出席した前原代表は支持者の前で、メール問題での対応について謝罪を行った後「今我々は自民党政治を止めるという使命がある。そのために、(1)政府・与党に対して対案・提案をしっかりと行い、民主党の姿勢を見せていく事、(2)党内にある幅広い色々な考えを先送りせず、議論して一丸となっていく事、(3)小選挙区で勝てる候補者をつくる事をしっかりとやっていきたい」と強い決意を述べた。
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