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1999/02/25
北朝鮮への対応、危機管理体制ただす〜柳田稔議員
25日午後からは柳田稔・小宮山洋子両議員が質疑を行った。

 柳田議員は、ガイドライン問題に関連して、北朝鮮の現状と日本の防衛体制について政府の認識を問いただした。高村外相は「金正日総書記が国政全般を完全に掌握、軍重視の政策を取っている」、野呂田防衛庁長官は「ノドンは開発完了。テポドン1号、2号は開発進行中。核兵器1〜2個を作れるプルトニウムを保有、化学・生物兵器製造能力もあると見られる。約10万人の特殊活動部隊の存在も指摘されている」とそれぞれ現状を説明。金重・警察庁警備局長も「日本国内で、過去50件の北朝鮮関係スパイ事件を検挙、うち15件が沿岸からの侵入に関するもの」と具体的数値を示した。柳田議員は「これまでに日本人の拉致事件やスパイ事件が多数発生した。不審船・工作員などに備えた沿岸警備が必要。また空からの不法侵入に対してもキチンとした対応ができているか」と、「周辺」事態論議だけでなく、国内での危機管理も大切だと訴えた。
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