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1999/02/26
そこまで答弁できるのなら資料を出せ!〜福山哲郎議員
参議院予算委の総括質疑は26日、福山哲郎議員が登場。25日の衆院・参考人招致を受ける形で日債銀疑惑を追及した。答弁者との間で、一時激しいやりとりを見せ、騒然となる場面もあった。

福山議員は、97年4月の「日債銀再建計画」発表後に行われたとされる、大蔵省から各金融機関への出資要請の事実関係をただした。
 日野・金融監督庁長官は「(1)全ての金融機関に協力を求める(2)日債銀は再建可能(3)追加負担は求めない、などの誓約が盛られたものが、5〜6月に『確認書』として交わされた。各銀行ごとに内容は異なる」と証言。

 これに対し、福山議員は「一方でみだりに検査結果を申せないと言いながら、一方で5月の段階で再建可能、となぜ確約できたのか。」と核心部分を指摘。日野長官は「大蔵大臣の示した再建計画に従って進めざるを得なかった」「3月、9月の自己査定では公認会 計士の調査結果に問題はなかった」と責任転嫁の答弁に終始した。
 助け船にとばかりに、宮沢蔵相が「大蔵検査官とのやりとりの過程で、日債銀では現場から上層部に対する心証の報告があったろう」と7千億円の「一人歩き」論までもちだした。

 続けて9月の大蔵省から日債銀に対する検査報告について、日野長官から「『検査報告書』に第3分類額を両論併記。日債銀の主張も大蔵省数値の上にカッコ書きで明記した」と証言があった。福山議員は「そこまで答弁できるなら、その資料をぜひ出すべき」と疑惑解明のカギとなる『(大蔵省と銀行間の)確認書』と『検査報告書』の予算委提出を強く要求した。日野長官は「各銀行の事情もあるので無理」と逃げたが、理事会で再度協議されることとなった。
 質疑中、議場内は「答えになってない。質疑中止だ」という怒号・やじが飛び交うなど緊迫し、予算委員の間には不良債権処理に関する大蔵省の疑惑がますます深まる結果となった。
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