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2006/03/23
【参院予算委】竹中総務相の疑惑質す 小川敏夫議員


 参議院予算委員会で23日午後、一般質疑が行われ、民主党・新緑風会から小川敏夫参院議員が、竹中総務相とトリガーラボとの関係、住民税問題などを質した。

 小川議員は、トリガーラボ(有限中間法人)がそのHPで、竹中大臣の政策を後押しすることを目標として諸活動を展開すると公開していることを根拠に質問。小川議員はトリガーラボの竹中塾に関して「普通の政治家の講演とどこが違うのか。普通の政治家が講演すればそれは政治活動」として見解を求めた。竹中総務相は、大学の特別講座として行っている、講義の中身も通常とは違い経済学の話や、ベンチャーの話であり、政治活動ではないと答えた。

 また、小川議員はその際の講演料を質問。総務相は「1万円ぐらい」と答えた。このため、小川議員は経済学者・竹中平蔵氏の講演料はもっと高額ではないかとさらに追及した。その上で、人柄、理念、政策を知ってもらうことは政治活動にあたるとして、竹中塾を開催することで、トリガーラボは事実上、政治活動を行っており、政治団体ではないかと詰問した。総務相は具体的な証拠を示してほしいと開き直った。さらに、参議院選挙の際に企業からの支援はあったのかどうかを質問。「組織としてはない」と竹中総務相は答えた。

 また、小川議員は竹中総務相がニューヨーク在住の際に、住民票を移動し、日本で住民税を納めていなかったことを質問。総務相は「名誉毀損裁判で最高裁でも私が勝訴している」として、アメリカで支払うべきものはすべて支払っていると答えた。小川議員は日本での所得に見合う住民税を逃れたのではないか、アメリカと日本の税制度の違いを利用したのではないかと指摘した。

 最後に、小川議員は安倍官房長官に靖国神社参拝について質問。「総理として参拝するのか、私人としてか」を明確にするよう求めた。官房長官は「総理になったら参拝するとは一度も言っていない」と答え、質問には直接答えなかった。さらに、小川議員は「戦争で亡くなられた方、例えば東京大空襲では10万人の人が亡くなられている。この方たちは祭られていない。靖国だけでは不十分」だとして、国立の追悼施設への見解を求めた。官房長官は「国が国の理念でつくっても誰も行かないようでは意味がない」と否定的に答えた。
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