2005/07/07
近現代史調査会 二つの日中戦争の歴史について講演受ける
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7日午後、国会内において、東アジア諸国との新たな関係を築くために日本の近現代史の再検討を行う目的で設けられた、党の「日本の近現代史調査会」の第3回会合が開かれ、二つの日中戦争の歴史について講演を受けるとともに、今後の日程を決定した。
細川律夫事務局長の司会の下に、まず藤井裕久会長(代表代行)が挨拶し、「集中講義を受けているようなものだが、マスコミからの傍聴希望まであり、われわれにとって良い啓発材料となっている」と本調査会の意義を語り、本日も入れて3回にわたって講師を務めた坂野潤治東大名誉教授に感謝の言葉を述べた。
その後直ちに第3回目の講演に移り、坂野教授から、盧溝橋事件から日中戦争が深刻化する時期の日本国内政治を中心に、その時代の各分野の特徴的な人物の時代認識を題材とした説明が行われた。その後、参加議員と講師の間で活発な質疑が行われ、その中では日本人の国際情勢認識の甘さとその原因が問題とされた。
坂野講師の3回にわたる講演では、明治時代から日中戦争までの期間について、日本の中国および韓国との外交関係と国内政治の関連が分析され、戦争への動きを抑えられなかった数々の要因が浮き彫りにされた。
最後に細川事務局長から今後の日程について、次回は「日米戦争と戦後日本」をテーマとし、その後「原敬と日本政党政治」をテーマとして講演を受け、調査を進めるとの方針が示された。
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