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2005/07/13
【衆院厚労委】藤田議員、法案関連資料の数字ミス問題を追及


13日午前、衆議院厚生労働委員会で、障害者自立支援法案および同法案の修正案の質疑が行われた。委員会審議に先立ち、尾辻厚労相が、社会保障審議会の障害者部会に提出した資料の数字に、誤りがあることを認めて謝罪した。障害者自立支援法案の関連資料にもなっており、8日の委員会で、藤田一枝議員らが誤りを指摘した経緯がある。

 12日の障害者部会で、誤りの内容や原因などを説明したなどと述べた尾辻厚労相は、改めて委員会に対してもお詫びの言葉を述べて、「一層慎重に資料の作成を行いたい」などと語った。

 これに対して藤田議員は「どのくらいの間違いがあったのか」の具体的説明に欠ける答弁であると厳しく追及。基本的な箇所で6項目、誤字脱字で9項目のミスがあったと数字を挙げて、「骨格部分に関わりがないと本当に言い切れるのか」と疑問を呈した。また、ミスが発生した原因は、実態を積み上げたきめ細かい法案の制度設計を行わず、結論が先にあって数字を当てはめたためではないかとの見解を示した。これに対して尾辻厚労相は、「資料の誤りは本当にまずいこと」、「決して一つの方向を導きだそうと意図的に改ざんしたものではない」などと答弁した。

 藤田議員は、不信感を増幅させるミスであったと、きちんと認識するように求めるとともに、具体的な数字や進め方を政省令に委ね、これからの生活がどうなるか骨格部分を示すことができない法案の問題点を改めて指摘。「立法府に求められているのは、障害者施策の理念と実態がかい離している状態を埋め、自己選択と地域での生活を支援・保証する仕組みを作る責務を担うこと」だと表明し、「実態を見て把握して中身をつくり上げるよう」強く要請した。
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