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2005/07/23
継続審議でも解散と言わざるを得ないほど総理は窮地に 岡田代表
岡田克也代表は23日夜、札幌市で講演を終えた後、記者団の質問に応じた。

 この中で岡田代表は、郵政民営化法案が継続審議となっても解散すると言明している小泉総理の言動に関して問われ、「それで解散したら、それは常軌を逸している」とし、与党主導で継続審議でも解散というなら、「与党全体に対して、ノーと総理が言っていることになる」と指摘。「その場合の解散というのは、どういう意味があるのか」と述べ、「そこに言及せざるを得ないほど総理が追い込まれているということの結果でもあると思う」とし、「お気の毒だ」と皮肉った。

 また、武部自民党幹事長が、造反議員の締め付けの先頭に立っていることについて問われた岡田代表は、「『加藤の乱』の時に自ら本会議を欠席して、間もなく幹事長になった、その幹事長が、欠席したら除名だと言うのは、これは漫画以外の何ものでもない」とし、幹事長として、「言う時は自らを省みてものを言わないと」などと批判を加えた。

 この日の午後、東京など南関東地方で大きな地震が起こったことについても、岡田代表は、特に防災対策に言及し、例えば首都圏で「大きな地震が起きた時に、かなりの犠牲者が出る可能性があるということは既に指摘されている」とし、「防災に強い街づくり」の重要性を強調。「東京だけではないが、しっかり力を入れていかなければならない」とした。そして、「今回当選された都議会議員の皆さんも、そうしたマニフェストを掲げてたたかった」として、「都議会において、積極的に主導権をもって」の取り組みに期待感を示した。

 こうした防災対策も含め、アスベスト問題への取り組みや戦後60年となることなども踏まえて、国会において「色々な議論をしたい」と意欲を示した岡田代表は、党首討論にも予算委員会の開催にも応じず、小泉首相が国会に出てこないことをとらえて、「逃げ隠れしているのでは話にならない」と厳しく批判した。
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