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2005/07/23
民主単独政権へ170小選挙区で勝利を 岡田代表、札幌での講演で
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岡田克也代表は23日夜、網走市から札幌市に移動し、市内で開催された懇談会で講演を行った。岡田代表はこの中で、郵政民営化法案をめぐる国会情勢や、行き詰まっているわが国の外交・内政について触れ、民主党の考え方を分かりやすく説明。「次の選挙で単独の民主党の政権をつくる」ために、300小選挙区のうちの170で勝つとの決意を訴えかけ、民主党への一層の支持を呼びかけた。
「民主党岡田克也代表を囲む懇談会」と題されたこの日の集会では、最初に岡田代表が講演。この中で岡田代表は、郵政民営化法案の行方についてまず触れ、解散風を吹かせれば郵政法案否決の可能性が遠のいてしまうとの見方を示しつつ、その否決に向けて全力を挙げるとした。そして、法案が否決されることは国会による小泉首相への不信任を意味するとして、「普通は辞任すべき」だと指摘。7、8、9月が「きわめて重要な3ヶ月間」になるとして、一層の積極的な活動を呼びかけ、「いつ解散があってもいいように、しっかりした準備が必要だ」などと述べた
そして岡田代表は、小泉政権4年間を振り返り、何が良くなったのか、「冷静に見直す」必要性を強調。外交については、「完全に行き詰まっている」として、「近隣の国々との関係が非常におかしくなっている」ことを具体的に指摘した。岡田代表は、6カ国協議においても、北朝鮮以外の5カ国が「しっかりスクラムを組んで、北朝鮮に譲歩を迫っていく」べきなのに、それができない現状や、国連安保理常任理事国入りにも暗雲が立ち込めていることなどについて述べ、「きわめて残念なことだ」などとした。
更に岡田代表は、国民の間に「狭い意味でのナショナリズムが芽生えている」ことに強い懸念を表明。「一国のリーダーであれば、言うことはきちっと言わなければならないが、排外的なナショナリズムに対しては、これを抑えていく、和らげていくのがリーダーのとるべき態度だ」と指摘した。そして、「小泉内閣の面々は、それをむしろ刺激するようなことを言っている節がある」として、その政治姿勢に強い疑問を呈した。
内政についても岡田代表は触れ、「改革が看板倒れになっている」として、道路公団問題や年金改革、地方分権などについて具体的に触れ、役人にも族議員にも大臣にも、「国を創っていくという気概がない」と批判。そんな中で、小泉政権からは、「増税路線の足音が聞こえてきた」と指摘し、消費税の議論すら忌避する小泉首相の不誠実な姿勢を厳しく批判した。
一方で、民主党の考え方についても岡田代表は言及。「国民の皆さんの理解を得て、負担増をお願いしなければいけない時が、やがてくる」としつつ、「物事には順序がある」とし、やるべきは「歳出の効率化」であり「ムダ遣いを徹底的に無くすこと」だと指摘。民主党政権の第1期では、「負担増につながる増税はせず、財政の効率化を徹底してやっていく」との、基本的考え方を明快に説いた。
そして、「自民党の時代は終わったことを、国民の皆さんは分かっている」と岡田代表は述べ、「次の選挙で単独の民主党の政権をつくる」ために、300小選挙区のうちの170で勝つとの決意を力強く披露し、民主党への更なる支持を呼びかけて講演を締めくくった。
続いて会場に駆けつけた、地元選出の三井辨雄衆議院議員(副幹事長・中小企業局長)も挨拶し、今日も夏祭りを回る中で、「とにかく政権交代をして欲しい」、「サラリーマン大増税は絶対に許さない」などの声が満ちあふれているとし、政権交代実現に向けての決意を改めて披露。会場から大きな拍手を浴びた。
会場との質疑応答の中では、ゆとりある生活の実現、郵政法案衆院可決5票差の意味、障害者自立支援法への対応などの質問が寄せられ、岡田代表はそれら一つひとつの質問に対して、民主党の考え方を分かりやすく説いた。
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