2005/07/27
山積課題解決に向け予算委員会開催を強く求めることを野党間で一致
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鉢呂吉雄国会対策委員長は27日午前、内外に山積する課題への国会対応をめぐって国会内で野党国対委員長会談を開いて意見交換し、会談後に会見した。
鉢呂国対委員長は冒頭、山積する課題解決に向け予算委員会の早急な開催を求め、与党側に申入れを行うことで野党国対委員長間で一致したことを表明した。民主党はこの間、予算委員会開催を与党側に強く要請してきた経緯があり、さらに26日からは改めて強い要請を行い、予算委員会実現に向け与野党国対委員長会談の開催を与党側に求めた。しかし、与党側は「内外の課題については各委員会で論議を積み上げることが妥当である」などとして、予算委員会も与野党国対委員長会談の開催も拒否している。
鉢呂国対委員長はこうした与党側の対応について、「国会運営上異常な対応」と語るとともに、郵政民営化法案を通すことのみに躍起になって他の重要課題に目を向けようとしない小泉内閣の国会運営を「内閣の運営として何ら体をなしていない」と断じた。
続いて鉢呂国対委員長は日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁工事を巡る談合事件で、公団副総裁が関与していた問題に言及。小泉首相や北側国土交通相が近藤公団総裁に対して、総裁の罷免を否定して再発防止に尽力するよう指示するとともに、10月以降の民営化後の人事内定者を取り消す意向はないとする姿勢を示した点を鉢呂委員長は問題視した。「この中には今回の談合事件に直接係りがある企業出身者も含まれている」と鉢呂委員長は指摘し、官製談合事件の深刻さや再発防止の観点からも首相らの姿勢は生ぬるいと批判した。
アスベスト問題への対応については、特別委員会設置を検討することで野党間で一致した。
なお、会談には民主党から高木義明国対委員長代理も同席した。
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