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2005/07/27
【衆院決算委】前田・長妻・川内議員 保険料ムダ遣い問題など追及
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27日午前、衆議院の決算行政監視委員会が開かれ、民主党・無所属クラブから、前田雄吉・長妻昭・川内博史各衆院議員が質問に立ち、それぞれ独自の調査をもとにした鋭い追及を関係各大臣に対して繰り広げた。
トップバッターとして質問に立った前田雄吉衆院議員は、まず、税金のムダ遣いの問題、天下り問題、特殊法人・公益法人の問題を徹底的に追及することを宣言。概算要求書を調査する中で、内閣官房が4万1820円もする朱肉を購入している問題を取り上げ、国民の生活が苦しい中で、節約を全く考えない姿勢を厳しく追及した。杉浦官房副長官は、「朱肉といっても色々ある」などと不誠実きわまりない答弁に終始した。
前田議員は、「本文がない国語のテスト」の問題も取り上げて、子どもたちの教育が歪められる背景に、価格カルテルの警告まで受けている日本図書教材協会への文部科学省キャリアたちの天下りの問題があると指摘。「一番天下りで迷惑しているのは子どもたちだ」として、天下りを止めるよう中山文科相を追及した。
続いて質問に立った長妻昭衆院議員は、全国の労働局の局長専用車を、労災保険・雇用保険の保険料で購入している実態を厳しく追及。西副厚労相はこの事実を認め、労災保険料で32台、雇用保険料で7台購入している実態を明らかにした。長妻議員は追及の手を緩めず、「保険料で公用車を購入するのは不可解だ」と迫り、西副厚労相は、「それぞれの関連の業務がある」としどろもどろの答え。長妻議員は、「断じて許されない」として、「積極的な取り組みを」と求めた。
また長妻議員は、厚生労働省の本省でも保険料で職員用の車両を運行し、先月は全く動かない日が10日あったことなどを明らかにした。西副厚労相は、棒読みの答弁を繰り返したため、長妻議員は、「官僚のロボットだ」と厳しく詰め寄り、「言われた原稿をそのまま読む」西副厚労相を、税金のムダ遣いを無くそうという、政治家としての姿勢が全く見られないと厳しく批判した。
ハローワークの職員が、格安の雇用促進住宅に自ら入居し、雇用保険料から住宅手当までもらっていた実態も長妻議員は明らかにし、長妻議員の指摘後に18人全員が急いで退去したのはなぜか、厳しく追及した。西副厚労相は、被保険者に支障がない、自粛すべきものと考えた、などとまたも答弁の棒読みの繰り返し。
また、雇用保険料や労災保険料から厚労省職員の1万人以上の人件費およそ814億円や、300人以上の退職金およそ63億円が払われている実態を、被保険者のサラリーマンや事業主にきちんと周知すべきだ、と長妻議員は指摘。しかし、厚労省側は全く応える姿勢を見せないまま。長妻議員は、年金資金運用基金が独立行政法人化されることに関し、第三者による独立行政法人評価委員会の委員7名の選任方法が不透明であると指摘し、その選任基準すら示せない政府の不誠実きわまりない姿勢を厳しく批判した。
続いて川内博史衆院議員が質問に立ち、談合問題に対する道路公団の姿勢を厳しく追及した。川内議員は、内田道路公団副総裁の逮捕を踏まえて、近藤総裁に対して対応を質したところ、第一に捜査への全面協力、第二に再発防止策の策定との答弁を得た。これに対して川内議員は、副総裁逮捕という状況を受けても対応に変化が見られないことを指摘し、辞任によって責任を取る考えはないかと迫ったが、総裁は受注企業への天下り解消について追加するのみで、従来の答弁を繰り返すのみであった。
川内議員は、談合は当事者が告白しない限り解明されないので、総裁としては告白を促すべきだと迫ったが、総裁の答弁は捜査協力の枠を出なかった。また、議員は受注企業への再就職を全面的に禁止すべきではないかと詰め寄ったが、総裁は検討中であるとの答弁をするのみだった。
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