ニュース
ニュース
2005/07/28
冬柴幹事長発言は「論評に値しない」 岡田代表、国会内で記者団に


岡田克也代表は28日午後、国会内で記者団の質問に答え、公明党冬柴幹事長発言、日歯連に関わる自民党山崎議員の疑惑などについてコメントした。

 民主党との連立も、などとした公明党の冬柴幹事長の発言について問われた岡田代表は、開口一番「論評に値しない」と切って捨て、「われわれがまともに受け止める話ではない」との認識を示した。

 郵政民営化関連法案の採決の見通しについては、「そんなに甘く見ていない」との厳しい認識を示し、「しっかり気を引き締めて、否決にもっていかなければならない」などと述べた。

 また、第二東京検察審査会が、日本歯科医師連盟からの献金問題に関して自民党の山崎拓衆議院議員を「起訴相当」と議決したことについて岡田代表は、「疑惑は深まった、ほぼクロになった」との認識を示し、山崎議員の説明ぶりについても、「首尾一貫しない説明だ」と批判。岡田代表は更に、「(この問題を)放置するのであれば、検察の責任を果たしていないという審査会の指摘は当然だ」と指摘し、もう一度捜査すべきであることはもちろん、迂回献金はないとした小泉首相も「きちんと国民に対して説明すべき」だと厳しく指摘した。

 そして、政治とカネの問題、アスベスト問題、サラリーマン増税問題、道路公団・官製談合問題、外交問題など、内外に課題が山積する中、郵政法案一辺倒で、議論から逃げる一方の小泉首相の姿勢を、岡田代表は厳しく批判し、「国民不在の国会」に強い懸念を示した。

 また、山崎議員の疑惑と郵政法案の関連についても、「ご本人が、信頼に値する政治家であるということを説明しないと、修正案の説明者としての的確性が疑われる」と岡田代表は指摘。法案そのものに関しても、参議院での審議が進めば進ほど、「法案の中身について疑問が更に深まっている」との認識を示した。
記事を印刷する