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2005/07/28
政治とカネの問題は予算委員会でも追及を 鉢呂国対委員長
鉢呂吉雄国会対策委員長は28日、国会内で定例の記者会見を開き、政治とカネの問題などを審議するため、早急な予算委員会の開催が必要と語った。

 第二東京検察審査会が27日、自民党山崎拓衆議院議員らの政治資金規正法違反疑惑に関して、起訴相当を議決したことについて、鉢呂国対委員長は、「検察庁として厳正に捜査をして、起訴に必ず持ち込むという強い対応をしていただきたい」と表明。参議院郵政民営化に関する特別委員会で、修正案提出者として答弁席にいる山崎議員に事実関係を質したいと語り、迂回献金の禁止等を盛り込んだ民主党提出の政治資金規正法改正案を今国会で成立させるべきだとの見解を示した。

 鉢呂国対委員長はまた、日本歯科医師連盟から自民党旧橋本派への1億円裏献金事件で起訴された村岡元官房長官の公判で、橋本元首相、野中元幹事長、青木参議院議員会長の証人尋問が決定したことにも言及。出廷し真実を述べるように求めるとともに「政治の場でも、この間の状況を予算委員会で証言すべき」として、今国会での証人喚問の実現を図りたいとの考えを示した。

 鉢呂国対委員長は、これら政治とカネの問題を含めて、衆参の予算委員会で内外に山積する課題について審議すべきであるとして、与野党国対委員長会談の実現とあわせ、与党側に申し入れを続けると述べた。

 鉢呂国対委員長はこのほか、27日の衆院決算行政監視委員会で長妻議員が追及した、社会保険庁の監修本過剰購入の問題について「責任は極めて大きい」と指摘。経済産業省の裏金の問題も含め、行政としての責任の所在を明らかにすべきとの見解を示した。
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