1999/12/07
<衆議院予算委>与党の強行採決に荷担する国会職員がいた/原口一博議員が調査を要求
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衆議院予算委員会で7日午前、民主党の原口一博、生方幸夫、古賀一成の3議員が質問に立った。
原口一博議員は冒頭、11月26日の衆院厚生委員会での年金改革法案強行採決の際に、衆議院委員部の職員が与党議員に起立・着席の指示を出している場面が録画されたビデオテープを持参。「こうした行為は職員の公正・中立を定めた国会職員法や衆議院事務服務規定に違反し、国会の権威にかかわる。与党と職員が組織ぐるみでやっているのではないか」と追及した。これに対し青木官房長官は、「事実があったかわからないのでコメントできない」と逃げの答弁。原口議員が「民主的な運営ができなくなるから事実関係を聞いている。早急に調査すべきだ」とさらに迫ったところ、島村予算委員長が「議院運営委員長に伝える」と確約した。
また原口議員は、八代郵政相が96年の衆議院選挙の選挙公報で「宗教政党として権力を握るための野望から自由社会を守らなければならない」などと公明党を批判している問題を取り上げ、「こういうことを公約に掲げた人が、なぜいま自自公政権の閣僚にいるのか」とただした。
八代郵政相は「その後の時の変化で、考え方の変化があった」などとご都主義の答弁。青木官房長官も「初めて知った話。大臣には立派な人を任命している」と建前論で逃げたため、原口議員は「公約を調べもせず入閣させるのはおかしい。公約を信じて投票した有権者はどうなるのか」と、自自公政権の無節操さを激しく批判した。
さらに原口議員は、農水省構造改善局の課長補佐らが、事業を丸投げしているコンサルタントから接待を受けていた問題で、省側の再調査の進展状況について質問。ところが玉沢農相は「内部で調査している」とだけ述べたため、「補正予算では農水関連の土木事業が多いのに、これでは審議できない」として具体的処分の内容について明らかにするよう求めたところ、「5人が口頭注意を受けた」と説明するのに留まり、同局の腐敗体質と省内の馴れ合いぶりを暴露する結果となった。
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