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1999/12/07
補正予算案が衆院通過/民主党は反対
平成11年度第2次補正予算案が、7日の衆院本会議で、自民、公明、自由3党などの賛成多数により可決し、参院に送られた。参院では8、9両日に予算委員会で審議が行われる。

 衆院予算委員会での採決に先だって、民主党の五島正規議員が討論に立ち、「この予算案は経済対策に名を借りた既得権益へのバラマキであり、新しい産業創出には何らプラスにならない」などと述べ、反対の立場を表明した。

 夕方からの衆院本会議では、池田元久議員が登壇し、反対討論を行った。池田議員は「小渕自自公政権は経済再生の道筋を示せず、巨額の借金を重ねて将来に大きなツケを回し、むしろ国民の将来への不安感を増大させた」と述べ、「小渕内閣の政策遂行能力に大きな疑問符がつく」と批判した。

 また池田議員は、与党の介護保険見直しに触れ、「9000億円の借金は誰が払うのか。国民を愚かと見る『第2の地域振興券』だ」と糾弾。さらに、財政規律や構造改革の意欲に欠ける予算であることなど問題点を列挙し、「小渕自自公政権に日本を任せるならば、『新生』どころか『死に至る病』に陥る」と危惧を表明し、演説を終えた。

 参議院予算委員会での審議は7日午前9時からはじまり、トップバッターとして民主党・新緑風会から角田義一参議院幹事長、今井澄雇用・社会保障担当ネクスト大臣が質問に立つ。
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