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1999/12/10
訪朝団の伊藤、大畠両議員が報告会〜政府間交渉へ道筋つける
村山元総理を団長とする超党派の国会議員訪朝団に民主党から参加した伊藤英成外交・安保担当ネクスト大臣、大畠章宏国際交流委員会朝鮮半島小委員会事務局長の両衆議院議員による報告会が10日、国会内で開かれた。

 このなかで伊藤ネクスト大臣は、「現在日本は、何が起きても北朝鮮側と協議する場がない」と強調しながら、今回の訪朝団の成果として「両国の国交正常化を目指しながら、政府間の話し合いができる場を設定する方向に持っていけたことだ」と指摘。さらに食糧支援問題について「阪神大震災では北側から援助があった経過もあり、隣国として人道的な立場に立って検討すべきではないのか」との考えを示した。

 続いて報告に立った大畠事務局長は、訪朝団の日程に沿って現地での行動を説明しながら、「米国や韓国はあくまで核開発阻止を対北政策の最大目標としており、軍事的に対峙しながら食糧援助をやって国際社会に軟着陸させようとしている。今回、ミサイルや拉致疑惑についても言うべきことは言ったが、こうした視点からも日本は外交を進めるべきだ」と提起した。

 また同席した鳩山由紀夫代表は、両議員の活動に敬意を表するとともに、「今後もできるだけ早い政府間交渉の再開のため、党として努力していきたい」と述べた。
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