金融再生法案の党首会談合意に反する与党の言動について、自民党の森幹事長が22日、釈明の記者会見を行ったが、民主党の羽田孜幹事長は同日、「森自民党幹事長の会見について」談話を発表し、「森幹事長の会見内容は、趣旨が明確でないばかりか、場合によっては党首会談の合意とは違うと思われるものを含んでいる」と批判した。
羽田幹事長は森自民党幹事長が長銀問題について特別公的管理で対処すると明言していないことを指摘。党首会談では「金融機関の過少資本状態の解消等、金融システムの早期健全化スキームを、早急に検討する」と合意しているが、これは長銀救済スキームではない。羽田幹事長の談話では、「我々としては、新しい早期健全化スキームを長銀救済のためのスキームにすることは考えていない」としている。
また、談話では「自民党指導者の不用意な言動がいたずらに市場に混乱を与え、国民に不安審理を植え付けている」と憂慮し、小渕総理の見解として合意と異なる内容が報道されている点など、自民党がこれらの問題を明らかにする必要を指摘している。
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