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1999/11/10
<大臣初対決>変節の連続で外国の信頼が得られるか?/伊藤英成NC大臣が河野外相を痛烈批判
 衆院外務委員会で10日、民主党ネクストキャビネットの伊藤英成外交・安全保障担当大臣が河野洋平外相と初対決した。

 伊藤議員は最初に「信頼は外交の最も重要な部分だ。河野外相が2度目の外相に任命されたのは国の内外から信頼されているからではないか」と持ち上げた上で、「保保連立はけっしてやるべきではない」と述べたり、宗教団体と極めて密接な関係にある政党の政権参加に危惧を示した過去の河野外相の発言や、衆院本会議での政治倫理問題や企業団体献金禁止問題に対する主体性のない答弁を引き合いに出し、「選挙目当て、場当たり的だ。そのような変節の連続といえる状況ならば、外務大臣として他の国と外交をやっていくのは大変だ」と強烈に皮肉った。

 また伊藤議員が北朝鮮との国交正常化問題について見解をただしたのに対し、河野外相は「きわめて重要なことだと思っている。今のような関係でいいのだろうかという思いは多くの人がもっている」と述べ、前向きに取り組む考えを示した。

 また伊藤議員が、北朝鮮が今年8月に日本による植民地支配などに対する謝罪と保証を求める政府声明を発表したことに対する見解を求めたのに対し、河野外相は「日本との間の関係について北朝鮮が何か考えていると見るのが当然だ、関係改善という場がそれによってできるかもしれない」と述べ、北朝鮮も正常化交渉に関心があるのと見方を示した。
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