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1999/11/11
「法務大臣の指揮権」への認識ただす/江田NC大臣が臼井法相に
参議院法務委員会で11日、民主党ネクストキャビネットの江田五月司法担当大臣が、臼井法相に質問した。

 江田議員は、まず今年3月に辞任に追い込まれた中村正三郎元法相の例を上げて、法務大臣の指揮権発動についての認識を質した。中村元法相は検事総長を直接指揮するだけではなく、例えば刑事局長を通してでも指揮権発動になることを知らなかった。

 さらに、江田議員は、「小渕自自公政権が発足以来黒星つづきで、相撲で言えば初日から6連敗の状態にある」と指摘。東海村臨界事故の際、総裁選の報復人事に夢中になって政府の事故対策本部の設置が大幅に遅れたこと、長野補選での敗北、西村前防衛政務次官の更迭、藤波衆議院議員辞職勧告問題、企業・団体献金禁止の迷走、無責任きわまる介護保険の見直しを列挙し、それぞれについて臼井法務大臣の政治家としての見解を求めた。

 総じて臼井大臣はきまじめ、かつ最小限の答弁に終始し、残念ながら政治家同士の丁々発止の論戦にならなかった。
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