ニュース
ニュース
1998/11/12
国民運動本部が「杉並病」を現地視察




 民主党国民運動本部は、12日に東京・杉並区の「東京都清掃局杉並中継所」を視察した。「杉並中継所」は、周辺住民の一部が呼吸困難、皮膚炎などの化学物質過敏症とみられる健康被害を受け、その原因が同中継所からの排気にあるのではないかと住民らが訴えている施設である。国民運動本部はすでに健康被害者や医師からのヒアリングを受け、この問題に取り組んでいる。


 中継所には田中甲国民運動本部長代理、佐藤謙一郎同副本部長(化学物質総合対策PT座長)が訪問。東京都杉並西清掃所長らが、不燃ゴミを圧縮する課程を現場で説明し、田中本部長代理らの質問に答えた。

 その後、健康被害者、弁護士、自治体議員ら約20人との市民対話集会が、同区内の中学校で石毛えい子副本部長も参加して行われた。

 住民からは、(1)中継所の稼動と体調が悪化して引っ越しを余儀なくされた経緯(2)植物への影響(3)学生寮や保育所への影響(4)都の環境調査の問題点(5)公調委での経緯などについて発言があった。

 田中甲本部長代理は住民の発言に答えて、「この問題についての公的な調査の推進や、中継所の一時操業中止を含む本格的な対策を、環境庁や都知事等の当事者に申し入れるなど、早急な対応を図るため国民運動本部の会議に諮りたい」と述べた。
記事を印刷する