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1999/10/15
ロス・米国務次官補が鳩山代表を表敬訪問/安保などで意見交わす
来日中のスタンリー・ロス米国アジア太平洋担当国務次官補は15日、民主党本部を訪れ、鳩山代表、伊藤外交・安保担当ネクスト大臣、簗瀬国際交流委員長、岡崎NPO委員長らと意見交換した。

 ロス国務次官補は「与党だけでなく、野党に会わないとその国の本当の姿は見えない。韓国の金大中大統領にも自宅軟禁時に会った」と切り出し、鳩山代表に安全保障、日米安保の考えを尋ねた。

 これに対し、冒頭鳩山代表は「米上院がCTBT(核実験全面禁止条約)の批准を否決したことは残念であり、中国、ロシアへの影響が大きいのではないか」との考えを伝えた。安全保障については「日本政府は外交で米国に従属的であり、日本は主体性を強化して自立するべきだ」との代表選挙での主張を説明。また日米安保については、「日米は最も大事な関係だが、日中関係を強める外交努力が必要。日米関係を唯一の財産のように考え、アジア太平洋の枠組みに対する認識が欠けていたのではないか」との認識を示し、アジア太平洋の安全を高める中で朝鮮半島問題や米軍のプレゼンス、日本の防衛のあり方を考えることが大切だとした。 ロス国務次官補は、クリントン大統領は日米中の3カ国が協力的体制をつくることに積極的な政策をとろうとしている、と応じた。
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