1999/10/26
論戦に備え、ネクストキャビネットが合宿 「責任野党」から「強力野党」へ・対決姿勢より明確に
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民主党のネクストキャビネットは26、27日の両日、神奈川県箱根町のホテルで泊まり込みの合宿を行い、今後の内閣の運営方法や臨時国会への対応などについて突っ込んだ議論を行った。
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冒頭、挨拶に立った鳩山代表は「微調整の連続では追いつかない社会になっている。政官業の癒着構造を持つ今の与党では対応できない。われわれは時間軸を長く、巨視的な視点から現在を見てしっかりと議論をして欲しい」と各閣僚に要望した。
初日はまず横路・予算決算担当大臣の提起を受けて、政府の第2次補正予算案への対応を中心に協議。特に、与党3党が進めている介護保険制度の見直しについての意見交換に時間を割き、今井澄・雇用社会保障担当大臣が論点をあらためて整理して、次の閣議に提示することで合意した。また後半では、構造改革についてさまざまな切り口からの討議が行われた。
この後、細川内閣の首相秘書官だった成田憲彦・駿河台教授を招き、これからの国会で野党の果たすべき役割やネクストキャビネット運営のポイントなどについて意見を聞いた。
成田氏は、野党の仕事は(1)政府の失政を国民にわからせる(2)自分たちが政権担当能力があることを示すこと、の2つだとした上で、「統治の責任は与党にあり、それを野党が手伝う必要はない」と提起。その見方から「これまで最強であり、政権を狙う理想の野党の姿は、細川政権当時の野党・自民党だった」と述べ、その国会論戦での切り口やテクニックなどを示し、これからの国会論戦の先頭に立つことになる各閣僚に強いインパクトを与えた。
2日目は、ネクストキャビネットの運営方法と、個別の政策課題について議論。体勢の充実に向けて、ネクスト大臣、副大臣、各委員会の理事や政策秘書をひとつのチームとして構成し、委員会質疑などに対し戦略的、統一的に対応することなどが確認された。
菅政調会長は会議後記者会見し、従来の「責任野党」から「強力野党」に姿勢転換を図り、巨大与党への対決姿勢をより明確に示す戦略を示した。
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