民主党の伊藤英成政調会長は21日、「平成11年度予算の大蔵原案内示にあたっての談話」を発表。25日の政府案閣議決定に際しては羽田孜幹事長が「平成11年度政府予算案決定にあたって(談話)」を発表した。
伊藤政調会長談話では「陳情・ぶん取り合戦を繰り広げ、利権誘導を優先した旧態依然とした手法を取り、将来ビジョンや哲学・理念を欠き、行政改革や経済構造改革を後退させる『景気回復や国民生活建て直しにもつながらない欠陥予算』を編成したことは極めて残念」と、公共事業、年金制度改革、減税などの分野で抜本改革を先送りしている予算編成を批判。
自由党に対しても「予算・税制改正の重点事項として消費税凍結などを求めているが、こうした項目が実現しなくとも予算を認めるのか、連立に参加するのか、国民に明らかにすべき」と指摘している。
政府案に対する羽田幹事長談話では、「やるべき改革をすべて先送りし、従来型の既得権益を守ることに徹した予算」と酷評し、「民主党は次期通常国会において予算の問題点を追及し、国民の期待に応えるよう大幅に組み替えを求めるとともに、税制改正等の対案を提出しその成立に全力で取り組んでいきたい」と決意表明している。
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