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2006/02/10
『次の内閣』法務部門が少年院・成田入管を視察



成田空港の出国審査場で国内の指名手配犯などの国外逃亡を水際で阻止するための「ブラックリスト」チェックシステムの説明を受ける千葉議員ら
 民主党『次の内閣』の千葉景子ネクスト法務大臣(参議院議員)らは10日午後、茨城県牛久市にある初等・中等少年院、茨城農芸学院と成田空港内にある東京入国管理局支局を視察した。通常国会に政府が提出予定の少年法改正案、入管・難民法改正案の審議に向けた実情調査が目的で、千葉議員のほか、江田五月参議院議員会長、河村たかし、石関貴史、郡和子の各衆議院議員、前川清成参議院議員が参加した。

 茨城農芸学院には窃盗や傷害などの非行を犯した15歳以上の少年119人が在籍し、土木建築、パソコン、農耕などの専門コースごとの職業訓練や、心理劇などを通じた心のケアを受けている。出院を目前にした少年たちには、社会に出て予想される非行仲間の誘惑などの危機に対応できるようにロールプレイングゲームなどによる社会適応訓練も実施される。「出院後、不就業にさせないことが重要。一つでも職業資格を取らせ、就業に結びつけてやりたい」とする院長に、参加した議員は「少年院出の子らの雇い入れを企業はもっと努力しないといけない」(河村議員)などと応えた。

 東京入管成田空港支局では、空港内の出国審査場や上陸審査場の様子を見学したのち、近年増加しているパスポートやビザの偽変造の実例と鑑識技術、昨年航空会社の協力を得て実施されたチェックイン時の指紋・顔などの生体認証実験などについて説明を受けた。偽変造旅券などによる不法入国の増大への的確な対応と同時に、まじめな動機で来日した外国人が非礼な対応を受けないよう、審査官の態度などの改善を求める声も出された。
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