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2006/02/10
参院総会に前原代表も出席 今後の国会審議に向け決意表明


参議院民主党・新緑風会の議員総会が10日午前、国会内で開かれ、前原誠司代表も出席して挨拶。今後の国会審議に向け、結束を呼びかけた。

 冒頭、江田五月参議院議員会長が挨拶に立ち、BBLTと呼ばれる米国産牛肉輸入問題、防衛庁の官製談合問題、ライブドア問題、耐震強度偽装問題について、いずれも問題が深まり、「大変な事態だ」と懸念を表明。特に、和田洋子参院議員らが党として視察に赴いた米国での牛肉処理については、「あのずさんさではどうにもならない」と指摘し、「結束を固めて、正すべきはきっちりと正す」との姿勢を改めて述べ、各議員の一層の奮闘を呼びかけた。

 続いて前原代表も挨拶し、まず、これまでの衆議院予算委員会での審議で、当初言われていた、いわゆる4点セットのみならず、安全の問題について活発な議論が続いていることを紹介。学校安全の問題では林久美子参院議員が、天下り規制の問題では松井孝治参院議員の尽力があったことをそれぞれ指摘して、「参議院の皆さんのご尽力に改めて敬意を表したい」と述べた。

 また前原代表は、昨日の予算委員会において、「誹謗中傷の、質問になっていない時間の浪費があった」とし、武部幹事長の指示で、「何とかという、名前も忘れた副幹事長が出てきた」と指摘。「国会の品位、予算委員会の議論の府としての位置づけを、全くもって無視をするような卑劣な行動に出てきた」ことを厳しい口調で批判し、さしもの自民党も陳謝というが、それなら最初からそんな中傷はやるなということだ、などと断じた。

 米国産牛肉の問題でも、民主党が視察団を迅速に送り、現場を見て、「様々な問題点を指摘しだすと、慌てて自民党も調査団を出す」ことになったことに触れ、自民党が同じ場所を視察することについて、大丈夫だと言えば国民の批判を浴びて、どこの国の国会議員だということになり、民主党と同じような結果でしたと言えば、いったい何のために行ったのかということになる、などと指摘。

 民主党が、「徹底的に追及をしてきたことが、自民党の末期症状、政権のレームダックにつながっている」として、批判ばかりでなく「堂々と対案を示している」ことにも言及し、「国民の立場に立って、おかしなところを正していく」、「衆参連携して国民の負託に応えていきたい」などと、その決意を改めて力強く語った。

 総会ではこの後、輿石東参院幹事長から挨拶、平田健二参院国会対策委員長、郡司彰議院運営委員会筆頭理事から報告があったほか、党憲法調査会の今後の活動について、簗瀬進参院議員からの報告も行われた。
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