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2006/02/28
再発防止へ、調査委員会設置なども検討 鳩山幹事長、会見で


28日のライブドアのメール問題に関する両院議員総会終了後、鳩山由紀夫幹事長は党本部で記者会見を行い、国民の皆さまと武部自民党幹事長、またそのご子息や関係者へお詫びを述べ、信頼回復をはかり、党再生へ取り組むと表明した。

 会見の冒頭、鳩山幹事長は「国民の皆さまに、心からなるお詫びを申し上げたい」として、党への声援をいただき、4点セットで追及を深めていた矢先に、党はライブドアのメール問題で大きな誤りを犯したと指摘。「特に、大変傷つけられてしまった武部(自民党)幹事長と、ご次男をはじめ関係者の皆さまに深くお詫びを申し上げたい。大変申し訳なく思います」と謝罪した。

 また、十分な信ぴょう性のない情報に基づいて永田寿康議員が委員会で追及し、他の議員や執行部も裏づけがないまま「確証がある」などと発言した点を挙げて、責任が極めて大きいとの認識を表明。その上で、本日の役員会と臨時常任幹事会での決定を踏まえて両院議員総会で承認された、永田議員と執行部への処分の内容を説明した。

 自らが常任幹事会名による厳重注意処分となったことについては、党規約の中で「党運営、国会運営に統括の責任を負う」とされる幹事長が、不十分な党運営、国会運営で問題を大きくし、国民の皆さまからの信頼を失わせた責任は大きいと語った。そして「責任を負う形で問題の収拾を行いたい。収拾がなされたあかつきに、自身なりの進退の問題に決着をつけたい」との考えを示した。

 鳩山幹事長は、再発防止への十分な配慮を行うため、調査委員会のような組織を設置し、外部の意見も参考にして検証と真相究明をはかると表明。「このような問題が二度と起きない民主党の体質を作り、信頼回復を行うことが肝要」との決意を示し、批判をしっかりと受け止めて再出発したいと述べた。
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