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1999/07/25
全国研修会・第2日7/25
 研修会最終日の25日は、朝から「組織・選挙対策」「政局・政権戦略」「重点政策」の3つの分科会に分かれての意見交換や質疑の後、全体集会で江口克彦・PHP研究所副社長が特別講演。

 江口氏は、22年間仕えた故松下幸之助氏のエピソードを紹介しながら、「お客様が何を喜ぶかを考えるのが第一」「人の話をよく聴く」「感動を与える」など、その成功の秘訣を説いた。

 続いて、全国研修会のまとめとして、菅直人代表が登壇し、問題提起。まず日債銀の元経営者6人の逮捕にふれ「官僚組織の行き詰まりを象徴する事件だ」と指摘。そのうえで「次の総選挙は総理を選ぶ選挙にしなければならない。行政の長を国民が選ぶことが本当の国民主権だ」と述べ、それを実現するため、「民主党が300小選挙区全部に候補者を立てなければならない。総理を選べることを国民に保障するために野党第一党の責任としてやらねばならない」と力強く決意を表明した。

 最後に鳩山幹事長代理が「菅代表は自信を失わず、大きな志を持ち続けてほしい」と激励し、「自自公という危うい方向に進まぬよう、他の政党の助けなどあてにせず、民主党単独でがんばろう」と強調、3日間の研修会の幕を閉じた。


■全選挙区候補者擁立へ強い決意
菅代表が記者会見

 菅代表は研修会終了後に、ホテル内で記者会見を行い「最前線で活動している人が一堂に介し、議論をすることが有意義。1つのステップをしっかり踏み固め、次に移っていく確信がもてた」と研修会を振り返った。

 記者団の質問は、自自公連立政権への評価や対応に集中。これに対し菅代表は「政策合意ではなく、政権参加が先に決まった、矛盾に満ちた野合政権。こんな政権に国民が信頼感をもてるはずがない」と批判。さらに「3年前の総選挙で示された国民の意思に逆行する政権。本質的にこれをただすことができるのは次の選挙だ。」と述べ、「何をおいても全選挙区に候補者を立てることが、最も重要な課題。研修会の参加者にものお願いした。候補者がいない空白区については、最終的に本部へ白紙委任をもらうこともありうる」と強い決意を示した。
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