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1999/08/10
不当な強行採決/緊急集会、街頭演説で訴え
 参院法務委員会で9日に行われた異常な強行採決に対し、民主党は国民運動委員会が中心になり、さっそく国会内外で抗議行動を展開した。

 10日午後4時からは、衆議院第2議員会館内で緊急集会が行われ、盗聴法に反対する市民や民主党国会議員など約120名が詰めかけた。参院法務委員の小川敏夫議員が、委員会の強行採決の様子をビデオで再生しながら「自民党委員の動議は委員長の発言許可を得ていない不規則発言」などと説明し、採決が成立していないことを強調した。

 菅代表も駆けつけ、「参院で2か月必死に抵抗を続けてきた。今後もぎりぎりの攻防をしていく」と支援を求めた。参加議員もひとりひとり発言し、会場からも「最後まであきらめずに頑張れ」との要請があった。またマスコミが「可決」と報じたことに対する抗議の発言も出された。

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 その後、午後5時から都内の新橋駅ゆりかもめ口で緊急街頭演説を行った。
 演説で菅代表は「危ない法律だといってきた浜四津さん(公明党代表代行)が、自自公路線が進むにつれて盗聴法の批判をしなくなった。これが大政翼賛政治だ」と、議論がなく無条件でものごとが決まっていく自自公路線の本質を批判した。

 また菅代表は、民間人の官僚への登用で「今こそ武士(キャリア官僚)だけでない、百姓から町人まで(民間人)が参加した奇兵隊を作らなければいけない」と、尊敬する高杉晋作になぞらえて、民主党を中心とした政権交代により官僚主導政治を変革し、国民主権を実現しようと訴えた。

 街頭演説には羽田幹事長、鳩山幹事長代理、樽床伸二国民運動委員長、近藤昭一同副委員長、小宮山洋子広報委員長が参加し、思いを訴えた。
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