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1999/08/31
<党代表選>横路孝弘総務会長が立候補を表明
●「政策論争で、自自公への対抗軸を明確に」

 民主党の横路孝弘総務会長は31日午後、憲政記念館で記者会見を行い、「巨大与党との対抗軸を明らかにするため、代表選挙を通じ政策論争をしたい」と述べ、党代表選挙への立候補を正式に表明した。

 横路総務会長は、「政治は現実を踏まえて未来を見つめることが大切」「人々の生命と暮らしをしっかり守り、現在と将来の不安をとりのぞくことが政治の果たすべき大きな役割」と述べ、政策の柱として 1.協力・協働社会を築くために、競争と効率の行き過ぎを是正し、セーフティネットをつくる 2.特定の集団への利益分配政治をやめ、市民が主役の政治を創る 3.大きな公共事業政府をやめ、豊かな福祉政府、環境政府を創る 4.北東アジアの平和のために、対米一辺倒ではない積極的な自立外交の推進 5.憲法前文と9条の理念を尊重する――をあげた。

 また横路総務会長は、「国民は民主党に憲法改正を求めていない。憲法は絶対的なものではなく、国民投票権、知る権利、環境権など明記したいものはあるが、今すぐ変えなければ国民生活に支障をきたすような問題はない」と性急な憲法論議には慎重な姿勢を示した。

 さらに、党運営については、「政策や活動で積み重ねてきたものは確かにあるが、運営のルールが確立していない。菅代表一人の責任ではない。チームプレーにもっと配慮すべきだ」と述べた。
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