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1999/09/30
<参議院長野補欠選挙はじまる> 若さと情熱と志で、試練をチャンスに!羽田雄一郎さん、はつらつと出馬第一声




参議院長野県選挙区の補欠選挙が30日に告示され、民主党公認で立候補した羽田雄一郎さん(32歳)が、勝利へ向けての選挙運動をスタートさせた。

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羽田雄一郎候補は、まず午前8時からJR長野駅前のメトロポリタンホテルでの神事と出陣式に臨んだ。会場には選対関係者の他、近隣の市町村長、県議会など地方自治体議員、経済各団体の代表など約300人が集まり、必勝を誓い合った。

 午後9時過ぎからは長野駅前で「出馬第一声」。選対事務長の小山峰男参議院議員の司会で、鷲尾悦也・連合会長、横路孝弘総務会長、菅直人前代表、鳩山由紀夫代表が次々に激励演説を行った。

 ひときわ大きな拍手と歓声に迎えられた羽田雄一郎候補は、「もっと万全の体勢で政治の道に進みたいとの気持ちもあったが、このたび急な補欠選挙に立候補を決意した。この試練を若さと情熱と志でチャンスに変えて、10月17日までスニーカーに履き替えて、走っていきたい」と力強い口調で、詰めかけた支援者に呼びかけた。

 最後に、候補者の父親でもある羽田孜幹事長・長野県連会長がマイクをもち、「雄一郎は学生時代、就職してからも弱い人の立場や、児童劇や児童教育を通じて小さな子どもたちの心をつかむ訓練を続けてきた人間だ。私の元での2年半は、それを国の中でどのように政策にしていくのか活動を続けてきた。秘書の立場としては、この長野県の生活や環境を守るために手伝ってくれた」と紹介し、「この選挙は民主党として何が何でも勝たねばならない選挙だ」と声にひときわ力をこめた。

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 羽田候補らはこの後、羽田幹事長の選挙区である上田市に移動し、JR上田駅前に詰めかけた約1000人の聴衆を前に「地元第一声」。

 堀込征雄衆議院議員の司会で、まず横路総務会長が「この選挙での長野県民の皆さんの責任は重い。全国民に代わって、しっかりと巨大与党勢力の数にモノを言わせたやりたい放題の政治にノーという答えを出してほしい」と呼びかけ、続いて登壇した角田義一参議院幹事長も「この選挙で小渕つぁんにゴッツンとやらねばならない」と声を張り上げ、この選挙の意味づけを強調した。

 また鷲尾連合会長は「候補者選びに難航する中、日本の政治状況を変えるために、雄一郎君が勇気を奮い起こして、『わかりました、やりましょう』と言ってくれた。その心根を大事にしてほしい」、菅直人前代表は羽田候補の足を持ち上げて見せ、「このスニーカーで、長野県内を端から端まで走り回ろうというこの若さと情熱に力を貸してほしい」と、決断力や若さをアピールした。

 鳩山由紀夫代表は、「選挙というものは生やさしいものではない。出馬を言われ、その時にはいと即答できる覚悟をもった男は雄一郎君だけだ。彼は謙虚に『自分より適当な方がいるが』と言ったのは間違い。雄一郎君以上の候補者はいない」と称え、「新しい日本の息吹きは民主党が起こさなければならない。その息吹は長野から発しなければいけない」と声を振り絞って熱弁をふるい、羽田候補への支援を強く求めた。
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