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2006/06/30
小沢代表、明確な政策打ち出し、日常活動で訴える重要性を強調
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小沢一郎代表は30日夜、大阪市を訪れ、吉田おさむ前衆議院議員のパーティで挨拶を行った。この中で小沢代表は、民主党としての明確な政策の提示と日常活動の重要性を改めて訴えかけた。
小沢代表は挨拶の中でまず、昨年の総選挙を改めて振り返り、「今までにないような、党全体としての敗北を喫した」が、「支持票のトータルは、今まで以上に私どもに与えていただいた」とも指摘。「大きな自信と、色々な意味での貴重な経験ではなかったか」とした。
一方で、小泉政権5年間についても小沢代表は言及し、「いったい国民のために何をしてくれたのだろうか、そういう思いに駆られるのは私一人ではないと思う」と、厳しい口調で批判を展開。「小泉改革の成果だとうたい上げた諸々のことが、今、色々な不祥事として現れてきている」として、ライブドア問題、村上ファンド問題に加えて、福井日本銀行総裁の投資問題も取り上げた。そして、「個別の色々な問題以上に、日本人の心の中から、モラル、倫理観、道義観というものが全く無くなってしまっているのではないだろうか」とし、「ただ単に多数の中の不心得者というのではなくて、本当に日本の社会の中枢の仕事、責任を担っている人にまで、これが及んでいる」として、モラルが欠如した日本社会の現状への危機感をあらわにした。
その上で小沢代表は、「小泉政治というのは、市場原理、自由競争の名の下に、自分の目先の利益さえ獲得できるなら、何をやってもいいという雰囲気を助長したのではないか」と厳しく指摘。「小泉政治の最大の罪悪は、その点にあると思っている」との認識を示した。小沢代表は更に、格差が拡大している日本社会の現状にも言及しつつ、「忸怩たる思いを持っている人が、多数おられるのではないか」とも述べ、「本来ならば、あんなふざけた政治に国民の支持が向かうはずはない」として、現状の政治に不満を持ち、将来への不安を持っている皆さんの期待に応えなければならないとの認識も改めて示した。
そして、「人のことを責めるよりも、われわれ民主党が、国民の期待に応え切れていない」ことが問題だとして、「みんなと一緒になって、分かりやすい明確な政策を打ち出すこと」の重要性を指摘。民主党の政策には、「曖昧さが、まだまだ色々な面で残っている」とし、「自民党も曖昧だから、という理屈は通用しない」と語った。同時に小沢代表は、「何と言っても日常活動だ」として、その重要性も併せて指摘。「現職も、そうでない候補者もみんな、日常の活動(が重要だ)ということを、私は機会ある度に言っている」とした。
小沢代表はこの点に関して、「一人でも多くの人と語り合って、接して、理解を深めていく」ことが支持につながるとし、「それは民主主義の原点ではないだろうか」と指摘。ブレア首相ら英国の政治家の例も挙げながら、こつこつと歩いて、自らの考えを語り、支持を得ていく、「そういう過程を経て、大いなる指導者、政治家になってきている」と語った。
小沢代表は更に、「われわれ民主党の全ての者が、きちっとした明確な政策をつくり上げ、それを日常活動の中で一人でも多くの人に理解して貰う、そういう態勢になるならば、必ず政権を国民の皆さんから任せていただけると確信している」と力強く訴えかけた。そして、参院選の準備に「一生懸命、全国を歩いているところだ」とし、民主党への一層の支援を呼びかけ、聴衆の大きな拍手を浴びた。
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