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2006/06/30
鳩山幹事長、共生の理念と政権交代へ思い込めた新ポスター発表
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鳩山由紀夫幹事長は30日、党本部で定例記者会見し、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの夫と見られる金英男さんの問題、日米首脳会談、日銀の福井総裁の問題に言及するとともに、共生の理念と政権交代への強いメッセージをこめた小沢代表による党の新ポスターを発表した。
鳩山幹事長はまず、金英男さんと母親の再会に関して「対面したこと自体は、率直にお祝いする」としながらも、泣きじゃくる母親とは相反して金さんが不自然なほど平然としていたことについて、久しぶりの再会とは異なる雰囲気があったとの印象を語った。また、金さんの記者会見で明らかにされためぐみさんに関する情報については、「北朝鮮の公式表明をなぞっただけの話であった」として、めぐみさんはお元気であるに違いないとの見方を改めて示すとともに、一刻も早い帰国を求めて行く考えを表明した。同時に、金さん本人が「拉致ではなかった」と会見で自ら否定したことから北朝鮮の拉致をめぐる話全体の信憑性が極めて疑わしいものとなったと分析し、国際社会のなかで多くの国々の協力のもとで拉致問題解決に向けた取り組みを進めていく考えを改めて示した。
続いて日米首脳会談に関しては、「おやっと国民のみなさんが思われたのではないか」として、両首脳の認識が国民の心と大きく乖離したものであるとの印象が拭いきれないと指摘。日本国民の最大の関心事である米国産牛肉の輸入再々開における輸入条件の在り方や、3兆円もの拠出が見込まれる在日米軍再編経費負担の問題等に関して、どのように主張を小泉首相が行い、日本の国としての思いをどう伝え、どう議論されたかに関して何ら情報が伝わってこないことを問題視した。「ただ日米関係が大事だということで相手の言いなりになっているのではないかと心配している」とも述べ、北朝鮮の核保有やミサイル発射阻止に向けて日米間で協力体制をとっていくことは重要だと理解するが、イラクにおける陸上自衛隊撤退に伴う形で行われる航空自衛隊の拡充の問題等も含めて、首相は国民への説明責任を果たして行く必要があると指摘。「日米の首脳だけが知っていればいいという問題ではない」とも述べ、そうした問題解明に向け、与党に対して衆参両院で予算委員会の開催を申し入れて行く方針であることを明らかにした。
福井日銀総裁の問題に関しては、「福井総裁なりて、日銀枯れるという状態になっている気がする」と指摘し、究極のインサイダー状況が、刻一刻と強まってきているとの認識を示した。福井総裁が公開した金融資産の中に、米ドル建ての定期預金が12万ドル(約1400万円)含まれていたことについては、「まさに言語道断。為替介入の番人の役割を果たす方が自ら米ドル建てで預金していた。そのような方が日銀の総裁にふさわしくないことは自明。早く身を引いていただかないと、日銀の信頼がますます地に落ちてしまう。そのことが市場に悪い影響を与えてしまう」と語り、改めて辞任の必要性に言及。また、小泉首相らが「辞める必要はない」と発言したこと自体、日銀の独立性が担保されない政治介入を果たしてしまった状況で間違いだとも指摘した。「くさい物くさいものにふたをする政府・与党の発想を断固究明していく」と語った。
「最後に明るいニュースを」と述べた鳩山幹事長は、小沢代表の新ポスターを発表し、全国で張り出して行くと説明した。「明るい小沢代表の笑顔で、『民主党やるぞ、この笑顔でこの国を変えるぞ』というメッセージとして受け取ってほしい」と述べた。同時に、環境との共生もイメージした緑の木立を背景に配したデザインで、キャッチフレーズを「公正な社会、ともに生きる国へ。」として共生の理念を謳い、サブキャッチを「政権奪取、日本が動く。」として、政権交代で日本が動くことを発信して行く考えであるとも表明。「オーソドックスなポスターではあるが、民主党のやる気と共生の国を求める理念。やさしさを感じ取ってもらいたい」と述べた。
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