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2006/07/02
菅代表代行、長野市内で記者会見 長野県連の役割に期待感示す


菅直人代表代行は2日午後、長野市内で記者会見を行い、政権交代実現に向けて民主党長野県連の果たす役割の重要性を改めて強調したほか、来年の参議院議員選挙、長野県知事選、明日からの中国訪問などについて、記者団からの質問に答えた。

 菅代表代行は会見の冒頭、「長野は、羽田孜先生を中心に、わが党のある意味でのモデル地区とも言える有力な県だ」とし、「これから政権交代に向けて、まさに党全体を引っ張っていくモデル的な県としてがんばっていただきたい」との考えを改めて示した。

 来年の参議院議員選挙の獲得目標に関する小沢一郎代表の発言について問われた菅代表代行は、「1人区29の中で、20を獲りたい」と小沢代表がこれまで発言してきたことについて、「かなり大きな目標だが、是非それを目標として実現をしたいと、全く同じように考えている」としつつ、この目標が達成されれば、「少なくとも50の大台を超えることにつながってくる」との認識を示し、「これから努力をしていく中で、目標の達成に全力を尽くしたい」との決意を語った。また、与党の過半数割れをめざす中で、他党との共闘の重要性も強調した。

 また、菅代表代行は長野県知事選挙の対応に関する質問については、「それぞれの地域の議論が重視されるのが、一般的にもそうだ」として、長野県連の議論を見守る姿勢を強調したほか、明日からの小沢代表や鳩山由紀夫幹事長らとの中国訪問についても、日中関係の重要性を指摘しつつ、「首脳同士が会えないという、ある意味で異常な状況にある」ことに懸念を示し、国民を代表する一つの政党の立場として、「中国の皆さんとの良い関係を築く努力をしたい」との意気込みを語った。

 また、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の拡張については、靖国神社に代わる施設となるのかなども含め、「どういう意味で拡大・整備しようとするのか、必ずしもまだ理解していない」と述べた。民主党本部が行った候補者公募におよそ1200人から応募があったことについても、菅代表代行は質問に答え、「小沢新代表の下で、民主党が元気が良くなったことへの期待感が、数に現れているのではないか」との所感を語った。
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