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2006/08/01
小沢代表・菅代表代行・鳩山幹事長、三宅島各地を視察し意見交換


 小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長、松原仁衆議院議員ら民主党三宅島視察団一行は1日午後、島内各地を精力的に視察し、三宅島が抱える諸問題について関係者と意見交換を行った。

 この日の午後、坪田高濃度地区を訪れた一行は、立ち入り制限地域と立ち入りが許可されている地域に二分されているため、航空機の発着ができずに閉鎖されている三宅島空港や、高濃度の火山性ガスにさらされて放棄せざるを得なかった三池地区などを訪れ、その被害状況をつぶさに視察した。

 一行は続いて三宅村役場を訪れ、集まった島内各地の関係者から、要望などを聞き、意見交換を行った。この中では、島の観光に直結する三宅島空港の早期再開を、天候不順であっても、船舶が島に接岸できるよう、新たな入港地の設定を、島内の生活は自動車に頼るところが大きく、ガソリンが安価にならないか、現在就航中の船舶の老朽化が進んでおり、高速化した新型船の導入を、などといった要望が出された。

 これに対して民主党側からは菅代表代行が、「三宅島も含めた、離島特区のような考えで、ガソリン税を離島に限り無税にするようなことができないか、考えている」などと答えた。また鳩山幹事長は、「確かに船の老朽化が進んでいる。何とか新造船について努力をしていきたい」などと答えた。

 意見交換を終えた後、この日の三宅島視察について記者団に所感を問われた小沢代表は、「いろいろな報道がなされているが、実際に見るのとではこんなにも違うのかと思う。立ち枯れたままの木がたくさんあったが、あの光景は実際に目で見ないと分からない」などと述べ、災害現場を自らの目で確かめることの重要性を語った。また、多くの要望や意見が出されたことについても、民主党としても更に努力を重ね、島民の皆さんの要望をかなえるようにしていきたいとの意向も改めて語った。
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