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2006/08/23
浅尾ネクスト外務大臣、漁船拿捕事件の解決求め官邸申入れ


 浅尾慶一郎『次の内閣』ネクスト外務大臣は23日、官邸を訪れ、小泉首相宛ての「日本漁船銃撃・拿捕事件の早期解決を求める要請」文書を長勢官房副長官に手渡した。官邸には事件のあった根室市を含む北海道7区選出の仲野博子衆議院議員が同行した。

 浅尾ネクスト外務大臣は冒頭、事実関係の詳細を把握するとともに、乗組員3人の早期解放に向けて交渉を進め、船体返還後には原因解明を行うなど、解決へ向けての政府の迅速な対応を強く要請。同時に、根本にある北方領土問題の解決に向けてロシア側と早期に協議に入る必要があること、賠償を求めるべきである点等も指摘した。

 そうした要請に対して長勢官房副長官は事件について「許されない行為」だと言及するとともに、拿捕された乗組員の早期帰還を強く求めていることを表明。民主党の指摘を受けて、より前向きに対応していく姿勢を示した。

 浅尾ネクスト外務大臣はまた、外務省の情報と合わせ、海上保安庁、水産庁の情報も一元的に管理して交渉に臨むよう注文をつけた。

 仲野議員は事件の受け止め方に地元と東京ではかなりの温度差があることを指摘するとともに、政府の説明の不十分さを問題視し、政府としてどのような対応を行っているかについて地元住民に十分な説明を行うよう求めた。
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PDF 日本漁船銃撃・拿捕事件の早期解決を求める要請
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