2006/09/21
小沢代表、菅代表代行ら硫黄島を訪問し、戦没者慰霊の献花行う
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小沢一郎代表、菅直人代表代行、平岡秀夫衆議院議員ら民主党硫黄島訪問団は20日、21日の2日間、東京都小笠原村の硫黄島を訪問。戦没者慰霊碑への献花を行うとともに、日本軍の地下壕跡や激戦地だった擂鉢山などを視察した。さらに翌21日は、現在も収集が行われている日本兵の遺骨収集現場を訪れ、最近の収集概況の説明を受けた。
硫黄島は太平洋戦争の激戦地で、1945年2月半ばからおよそ1カ月間続いた激しい戦闘で、日本軍は約2万人の戦死者を出した。現在までに収集された遺骨は約8500柱で、日本軍戦死者のおよそ43%にすぎない。
視察初日訪問団一行は、はじめに硫黄島基地指令の海上自衛隊の工藤誠律一佐、航空自衛隊倉内茂光一佐を表敬訪問し、硫黄島についての現況などの説明を受けた。その後、厚生労働省の担当官、自衛隊員の案内で「硫黄島戦没者の碑」を訪れ、献花などを行い、戦闘で亡くなった多くの方々の慰霊を行った。
さらに島内の日本軍守備隊の司令部壕跡や野戦壕跡も視察し、野戦壕跡ではヘルメットに軍手を着用し懐中電灯を持ち、狭い入り口から気温60度を超えるような壕内へ入った。激しい攻防戦が展開された擂鉢山などの激戦地跡も、短時間ながら精力的に視察してまわった。
翌21日は、島の北部地域にある平成17、18年度遺骨収集現場を訪問。収集用に切り開いた細い道を徒歩でおよそ1キロ進み、道の両脇に続く深いジャングルや、60年前の銃痕の残る岩肌を見ながら、担当官から遺骨収集現況に関する説明を受けた。
視察後に小沢代表は、「洞窟の中や激戦地を目の当たりにし、先の戦争の悲惨さをこの目で、この肌で感じるいい機会になった。そして戦争そのものへの認識や、それに対する我々の主張も間違ってはいなかったという裏づけにもなったと思っている」として、今度の視察が非常に有意義であったとの感想を述べた。
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