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2006/10/06
参院選勝利へ自らの総力を結集して先頭に立つ 小沢代表鳥取で


 小沢一郎代表は6日、鳥取県を訪れ、昨年の郵政民営化関連法案に反対し自民党を離党し川上義博元衆院議員の後援会会合で講演した。

 「昨日、検査を終えて病院を退院いたしました」と開口一番切り出し、最先端の医療技術によって、頭のてっぺんからつま先まで新品同然になって皆さんの前に立つことができたと挨拶。再起不能説がささやかれ、自民党議員のなかには「それは大変だ」と言いながらも笑いがもれていたようだがとの見方を示したうえで、「そうは問屋が卸さない。先頭に立ってがんばらなければならない」などと語った。

 講演では小泉政治の5年間を検証し、改革、改革と耳にたこができるほど、改革という言葉を聞いたが、改革とは本来、国民すべてのみなさんが安定した、よりよい生活を送って行くための政策・政治の実現でなければならないと指摘。しかし、小泉政権による改革は、医療費、年金保険料のアップなど、国民の負担が増大したに過ぎないと指摘。医療現場でも、入院が長引く高齢患者が退院を迫られるという深刻な事態が、小泉改革によってもたらされていることを明らかにした。

 同時に個人所得格差はいっそう拡大し、企業は世界的に競争力のある企業が空前の利益を上げる一方で、中小・零細企業や、地元の商店、工場などは、苦しい状況に追い込まれていると指摘。「改革だといいながら国民の皆さんのための改革が実行されないのが現実」だとの見方を示した。

 その背景には官僚機構と自民党との癒着、もたれあいの関係があると説明。「国民のための政治をやりたいと仮に自民党が思っても官僚機構に反することは絶対にできない。官僚がうんと言わないことは自民党政権下ではできないのだ」と述べ、この状況打開には政権交代しかないと強調した。権力構造、現在の政治の仕組みが本当の改革の妨げになっている以上、政権を一度変えてみる以外に、国民のための政治を実現させる方法はないとも語った。

 代表に再選され、最大の目標は政権交代、それは最終的には衆議院総選挙で決定することになるとしつつ、「しかしながら、来年の参議院選挙、これは今までの参議院選挙と違う、非常に大きな意味を持っている」と指摘。与党よりも16議席上回り、参議院における与野党逆転を実現することで、政権への道も開けてくるとして、大きな政治の大転換に繋がる参議院選勝利に向け、自らの総力を結集して、先頭に立って力を尽くして行くと宣言した。
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