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2006/10/20
代表、代行、幹事長、本厚木駅前で揃って民主党への支持を訴える




 小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の3人は20日午後、衆議院神奈川県第16区補欠選挙が行われている、神奈川県厚木市内の本厚木駅前で街頭演説会を開催。民主党の主張を熱心に聞き入る1500人以上の聴衆を前に、国民に政治を取り戻すために政権交代の必要性を訴え、民主党へのよりいっそうの支援、支持を呼びかけた。

 はじめに壇上に上がった鳩山幹事長は、「自民党は変わった、変わったと自ら言うが、中身はまったく変わっていない。政治は生活という当たり前のことができない」と指摘。その理由として、官僚任せの政治の在り方を問題視し、「官から民へと言うが官僚がそんなことをやるわけがない。天下り政治では国民の声が聞こえなくなる」と訴えた。天下りが繰り返される、国民不在の自民党政権と官僚との癒着政治にNO!を突きつけ、政治を国民に取り戻すため、民主党への支持を求めた。

 続いて、菅代表代行がマイクを握り、「この小泉政権の5年間で生活が良くなったでしょうか?私たちのところへは、多くの弱い方たちの悲鳴の声が届いている」と語り、格差が拡大していることがその背景にあるとの見方を示した。

 先の予算委員会質疑でもそれを指摘し、質したのに対して安倍首相は、「経済学者が格差が広がっていないから平気だ」と答弁したことを菅代行は取り上げ、「経済学者の声よりも、皆さんの声を聞くべきだ」として、安倍首相の不誠実な答弁を批判。弱者の声を聞かない自民党政権に代わり、民主党が政権を獲得するために、さらなる支援を寄せてほしいと聴衆に訴えた。

 最後の挨拶に立った小沢代表は、「民主主義の原点は話を聞くことだ、国民の皆さんと一言でも二言でも会話を交わさないと、国民が何を考えているのか、何を望んでいるのか分かるわけはない」と、自ら足を運び、一人ひとりの声を聞くことの大切さを強調した。

 その上で、すべてを役所に丸投げしている現在の自民党政権では、誰が首相になろうとその実態は変わらないと指摘。役所がウンと言わない限り、国民のための政策は何一つ実行されない現実を明らかにした。「ではどうすればいいのか?」と聴取に疑問を投げかけた小沢代表は、「政府が国民のために何もやろうとしていないと判断したら、皆さんの力で政権を変えればいい。それが民主主義だ」と強調した。皆さんの期待に応え、民主党が政権を取り、国民のための政治を行うことができるよう力を貸してほしいと訴えると、「頑張れ」との声援と期待を込めた大きな拍手が巻き起こった。

 なお、駅前での街頭演説会に先立ち、小沢代表、菅代表代行、鳩山幹事長は、民主党のテレビCMで、小沢代表と共演している柴犬のモモと対面。その後、商店街を3人で自転車に乗り、買い物客や道行く人達に、民主党への支持を訴えた。

 街頭演説会には、民主党神奈川県連代表の浅尾慶一郎参議院議員、県連代表代行の千葉景子参議院議員ら、多くの衆参国会議員も駆けつけた。
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