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2006/10/21
政治とは、生活。政権交代で現状を変える。小沢代表、相模原で訴える




 民主党は21日午前、衆議院神奈川県第16区補欠選挙が行われている神奈川県相模原市内で、街頭演説会を開催。小沢一郎代表は前日に続いて神奈川県入りし、集まった聴衆を前に、党への支持を訴えた。

 小沢代表は冒頭、衆院補選で示される国民の皆さまの意思が、知事選・地方選・参院選など、これからの日本全体の選挙戦に大きな影響を持っていると述べた上で、「政治は、生活である。自分たちの生活そのものなんだ。どうしたらよいのか」と、真剣に考えていただきたいと要請した。

 小沢代表は続いて、自民党が半世紀以上も政権を担ってきた弊害として、「政官業の癒着」に言及。政治家と官僚が築いた既得権を、なあなあで守るこの仕組みの例として、「官から民へ」を掲げた小泉政権下での道路公団の民営化や郵政民営化を挙げ、「いっこうに、現実と国民生活に恩恵が現れてこない」と指摘。聴衆からは、広く賛同の声が上がった。

 小泉内閣を継承するという安倍首相の掲げる「美しい国を作る」という言葉については、「具体的に国民の皆さんの生活のうえに、どのようにして良い結果をもたらすように、そういう仕組みをつくるのか、ビジョンがまったくない。具体的手法がまったく示されない」と鋭い批判を加えた。

 小沢代表はその上で「民主主義の国では、どんなに強力な権力でも政府でも、主権者の皆さんの一票一票によって、政権を代えることができる」と指摘。先進国の中で、半世紀以上にわたってひとつの政党が政権をもっているのは日本のみであることも挙げつつ、「現状の政治で満足していない」「今の政権与党のやり方が国民のためにならない」と思うならば、不満をぶつけるだけではなく、現状を変えることができる議会制民主主義を日本でも機能させるため、民主党へ力を貸してほしいとの考えを示した。

 「今の政界に不足しているのは、本当に自分を捨てて、一生懸命ひたすらみんなのために頑張ろうと、純粋に思って活動している人間が少ないこと」と小沢代表は述べるとともに、「国民の生活をよくするための手段として与えられた権力が、そのためにではなく政治家自身の目的のために存在するかたちになっている。そこに今の日本の政治の悲劇がある」とした。小沢代表は演説会の最後に、政権交代可能な民主主義を定着させるという、政治活動に懸ける自らの思いを表明し、民主党への更なる支援を聴衆に求めた。
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