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2006/10/21
菅代行、神奈川各地で街宣。国民のための政治実現へ党への支持要請




 「自民党に政権をまかせ続けていては国民のための政治は実現しない」「国民のみなさんの声は今のままでは霞ヶ関には届かない」。そんな訴えを続けている菅直人代表代行は21日、衆議院神奈川県第16区補欠選挙が行われている厚木市、伊勢原市、愛川町、清川村、藤野町、城山町、相模原市の各地で街頭演説会を開催。夕方からは小田急線を乗り継いで本厚木駅前、伊勢原駅前、相模原駅前へと次々に降り立ち、小沢一郎代表が主張する「政治とは生活である。」との思いのもと、国民生活重視の政治を目指す民主党への支持を表明してほしいと聴衆に呼びかけた。

 この日は、前代表代行の藤井裕久前衆議院議員、神奈川県連代表の浅尾慶一郎参議院議員のほか、大勢の党所属国会議員や自治体議員が駆けつけ、小泉政治を継承すると宣言した安倍政権による、弱者に一層の負担増を強いる自民党政治が続いていいのか、よく考え、民主党政権確立へ向けて、民主党への支援の輪を広げていってほしいと訴えた。

 演説のなかで菅代行は、先の総選挙は本来、格差是正や社会保障の問題などが焦点になるべきだったにも関わらず、郵政民営化だけが取り沙汰され、刺客騒動などもあって、国民にとって重要なはずのこうした問題がなおざりにされたと指摘。「わけのわからない選挙になってしまった」との見方を示したうえで、本来重視されるべきそうした問題を改めて問い直さなければならないと語った。

 小泉政権下で、「生活が安心できるものになった」「子どもたちをめぐる環境の安全性が確保された」「年金生活は安泰」と考える人はどれだけいるかとの代行の問いに、聴衆からは「ない」「ない」との怒りをこめた声が続き、「どちらかといえば心配が増えたのではないか」との代行の更なる問いに「そうだ」「そうだ」の声が沸き起こった。

 菅代行はそうした「国民無視の自民党政治」「弱者に負担増を強いる自民党政治」にNO!の意思表示をしてほしいと訴えた。同時に高所得者には税金を低くし、弱者に負担を強いる構造のために、格差はいっそう拡大することになると分析し、同時に格差拡大は社会のひずみを引き起こすことになると指摘した。

 国民のみなさんから集めた税金が、自民党政権下でムダ遣いされ、一部の政治家や官僚機構のために使われている実態にも菅代行は言及。こうした問題を是正するためにも、政権交代を果たすために力を貸してほしいと力説すると、聴衆からは期待の声と、力強い拍手が続いた。
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