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2006/10/26
菅代行 下村官房副長官発言や和歌山談合事件の問題点指摘 会見で


 26日午後、党本部で行われた定例記者会見で、菅直人代表代行は、下村官房副長官発言や和歌山県の官製談合事件などについて指摘を行った。

 菅代表代行は第一に、従軍慰安婦問題に関する河野談話について、下村官房副長官が見直しの考えを述べたとの一部報道に言及した。5日の衆議院予算委員会で、自身が安倍首相に河野談話に対する認識を質問したことを菅代表代行は挙げて、「総理は、内閣としても個人としても認めると、はっきり委員会の席で言明された。それに対して同じ内閣のメンバーの官房副長官から、見直しが必要という発言がある。これは明らかに閣内不一致だ」と指摘。この発言については、安倍首相自身が何らかの対応をすべきだとした。

 菅代表代行は続いて、和歌山県が発注したトンネル工事をめぐる官製談合事件を取り上げ「官製談合や天下りは、我が党が税金の無駄遣いとして、最も強く改革を求めてきた問題」と指摘し、与党のかなめ役である中川自民党幹事長らが、事件で中心的な役割を担っていた人物との関係にも言及。官製談合や天下りの撤廃について、与党が腰の引けている象徴的な現れであるとの認識を述べた。

 さらに、天下り規制を緩和する方針を安倍首相が示していることにも触れて「税金の無駄遣いを放置する方向を示している。看過できない」と述べ、しっかりした対応をするためにチームを作るなど対策を小沢代表・鳩山幹事長と相談する考えを示した。

 菅代表代行はまた、首相補佐官らの会議出席問題、知事選挙や法案対応などについて記者からの質問に答えた。
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