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2006/10/27
【衆議院本会議】津村議員慎重審議求める 防衛庁の省昇格法案で




 衆議院本会議で津村啓介議員が27日午後、防衛庁の省昇格法案の趣旨説明に対して、民主党・無所属クラブを代表して質問に立った。津村議員は防衛庁の省昇格には基本的に賛成としながらも、組織に対する国民の信頼、シビリアンコントロールこそが重要であるとして、慎重審議を求め、伝えられるような1、2日での審議には応じられないと強く主張した。

 津村議員は、長年にわたる活動によって自衛隊が国民から信頼され、親しまれる存在になったとしがらも、省昇格への環境整備には、信頼される組織づくりが不可欠だとして、防衛施設庁の談合、隊員による情報漏えい事件での処分の状況、再発防止への取り組みの報告を求めた。

 久間防衛庁長官は具体的な処分数は明らかにしたものの、再発防止策については、「努める」としただけで、具体的には答えなかった。

 また、省昇格のメリットについてどのようなものがあるのか、いままで庁であったことでのデメリットは何であったのかを質した。

 防衛庁長官は、閣議での提議が直接できなかったこと、予算要求が直接できなかったことをデメリットとしてあげ、「省昇格によりこれらが直接できるようになる」、また、政策官庁としての役割も果たせるようになると答えた。

 津村議員は「外交・安保でもビジョンを日本は示すべき。強行的な審議では国民の理解は得られない。1、2日の審議という乱暴な手続きには与することができない。十分な審議こそ最大のシビリアンコントロールである」と質問を締めくくった。
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