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2006/11/02
鳩山幹事長、防衛庁の省昇格や高校未履修問題等に言及 会見で


 鳩山由紀夫幹事長は2日午後、党本部で定例の記者会見に臨み、野党国対委員長による河野衆議院議長への申し入れ、沖縄県知事選挙告示、防衛庁の省昇格法案への対応などについて語った。

 冒頭、鳩山幹事長は、4党の国会対策委員長による河野衆議院議長への申し入れが、先刻行われたと報告。核保有議論に関する麻生外務大臣らの一連の発言に対し、国権の最高機関の長としての対応を衆院議長に求める趣旨での行動であるとした。

 鳩山幹事長はまた、8日の党首討論の開催を発表し、2日告示の沖縄県知事選挙については、野党8党派が勝利に向けて協力すると表明。「日本の安全保障の行方にも大きな影響を与える。党としても大きな関心を持って臨む」と語った。

 防衛庁の省昇格問題にも言及。「官製談合事件がおきて間がない。国防を利権の巣にした、腐敗した防衛官僚が存在してきた」と指摘し、事実関係と責任の所在を明らかにするため、衆院安全保障委員会で集中審議が開かれていること審議を踏まえて党政策調査会で十分に議論を尽くし、最終的な結論を得るとした。本来的に反対の立場を取っている訳ではないとした上で、中身とタイミング、そしていわゆる利権の巣窟であった防衛施設庁の今後の姿を、見極める必要があるとの認識を重ねて示した。

 高校の必修科目の未履修問題については、教育行政の責任の所在が明らかにならず、「なすりつけ」が行われているとして、深い危惧を示した。応急処置をとれば終わりではなく、責任の所在を明確化し、このようなことが起きないようにする制度作りが重要と指摘。中学校の状況や教育改革タウンミーティングでのやらせ質問疑惑、美術・音楽・体育の履修時間などに言及して「(教育特の中で)大いに議論しなければならない問題が山のようにある」と述べ、まだまだ審議が必要との考えを示した。
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