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2006/11/24
国民の思い受け止め終盤国会へ論戦強める 会見で鳩山幹事長


 鳩山由紀夫幹事長は24日、党本部で定例記者会見を行い、12月15日までの国会会期をにらみ、スケジュール重視で国会運営を行っている政府・与党を批判。「議論の中身よりもスケジュール優先で行動しているようだが、いじめ、未履修、北朝鮮を含めた安全保障、多重債務の問題も片付いたわけでない」と述べ、「国会会期にあわせて法案をあげる」のではなく、「議論を尽くして法案の成立をはかる」のが本来の筋であると改めて指摘。民主党は国民の思いを受け止め、終盤国会において論戦を強めていくとした。

 安倍内閣でタカ派的発言・言動が続いている現状にも言及。米国を標的としたミサイルを迎撃することが集団的自衛権の行使に当たるか研究するとした安倍首相発言、米国の核武装潜水艦の日本領海内航行を容認可能とした久間防衛庁長官発言、核保有議論を行うべきと繰り返す麻生外相や中川自民党政調会長の発言に憂慮を示し、「とても看過できない、タカ派路線が国民のみなさんにじわじわと近づいてきている」と指摘した。日本は平和路線を歩まなければならないとしたうえで、外交の重要性を指摘。何か武器を持てば安心だとする安全保障ではなく、平和外交を築いていくことこそが重要だと重ねて表明した。

 自民党内の郵政造反議員の復党問題に関しては、この話が出るたび、人間はさびしい、欲の深い動物だという思いにかられるとしたうえで、「自分自身の信念を貫く勇気をなぜ持たないのか。どっちもどっちだ。国民を忘れた議論を続けているということに尽きる」ときびしい口調で批判した。
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