ニュース
ニュース
2006/11/26
鳩山幹事長、あゆちの風事務所開きで地域からの改革の重要性強調


 鳩山由紀夫幹事長は26日午後、愛知県名古屋市を訪れ、「あゆちの風」事務所開きで挨拶。石田芳弘前犬山市長(来年2月4日投開票の愛知県知事選挙に民主党推薦で立候補予定)らとともに、地域からの改革の重要性を訴えた。

 この日の事務所開きではまず、連合愛知の神野進会長が石田芳弘前市長を、「大変、情熱を持った方で、物事に対して自分のビジョンを持った方だ」などと紹介。「あゆちの風」共同代表で、党愛知県連代表の近藤昭一衆議院議員も、「文化、教育、医療、まだまだ変えなければならないことがたくさんある」などと愛知県政の課題を指摘した。

 続いて挨拶に立った鳩山幹事長は、石田前市長の風貌が、小泉前首相に似ているなどと述べて聴衆の笑いも誘いつつ、その改革の内容には雲泥の差があると指摘。「小泉さんは国から地方を強引に変えようとしたが、石田さんは地方から日本を変えようとしている。どちらが正しいかは明らかだ」と力強く訴えかけた。そして、石田前市長の政治姿勢について、「地域を変えていくことによって、そのメッセージが必ず中央を動かしていくという、きわめつけの地方分権、地域主権だ」と評した。鳩山幹事長は重ねて、こうした地域主権の思いを、「愛知県を通じて国全体への大きなメッセージとさせていきたい」とし、「それこそ『あゆちの風』だ」などと述べ、聴衆から大きな拍手を浴びた。

 これを受けて挨拶に立った石田芳弘前市長はまず、「自民党をぶっ壊したい」との思いを強調。「自民党の官僚政治を打破して、地方主権の社会をつくり、成熟した民主主義国家日本を、もう一つ成熟させないとだめだ」などと述べた。そして、「地域から日本を変える、その最初の偉大な動きを愛知から起こしたい」との決意を力強く語った。

 また、石田前市長は、「対立軸を立てて、有権者の皆さんにその本質を議論していただく政治を展開していかなければならない」とも述べ、「公職者としての逃れられない使命感に突き動かされた」との自らの思いを語った。その上で、「世の中を変えていく主人公は皆さんだ」とし、「夢と理想を託していただきたい」と訴えて、「愛知県から成熟した分権国家、成熟した民主主義国家を更に前進させよう」と語りかけると、聴衆からは大きな拍手と激励の声が飛んだ。
記事を印刷する