ニュース
ニュース
2006/12/04
造反組復党「恥を知らない」と厳しく批判 北九州で鳩山幹事長




 鳩山由紀夫幹事長は4日夜、北九州市内で開催された連合福岡主催の集会に、北橋健治衆議院議員らとともに参加し挨拶。いわゆる郵政造反組の自民党復党問題について、「まさに党利党略そのもので、恥という文化を全く知らない」と厳しい批判を加えた。また、格差拡大路線を突き進む安倍内閣の姿勢に強い懸念を示し、格差是正に向けた取り組みの重要性を改めて強調した。

 この中で鳩山幹事長は、安倍首相も復党を認めた、いわゆる郵政造反組の復党問題について触れ、恥知らずの国会議員が多いが、その極めつけの問題だ、と厳しい口調で指摘。自民党は、選挙の都合で議員を追い出して勝利しておきながら、今度は「選挙が危ないという発想で、戻っておいでというのは、まさに党利党略そのもので、恥という文化を全く知らない」と厳しい批判を加えた。そして、こうした「国民を欺くような行為を平然と行う」ことについて、「党も党なら、議員も議員で、恥を知らない」と、更に言及。「国民の皆さんの信をもう一度問い直す」ため、衆院選をやり直すべきだと訴えた。

 その上で鳩山幹事長は、「安倍内閣になって、格差拡大路線に全く歯止めがかからない」ことに強い懸念を表明。北九州の地で格差是正のためにたたかってきたのが、北橋衆院議員だと指摘した。そして、医療、教育、雇用などの問題に加え、障害者自立支援法の成立でますます格差が厳しくなった状況に、鳩山幹事長は言及。「安倍内閣ではできない格差の是正を行える政治家だ」と北橋衆院議員を紹介し、民主党の、政権交代に向けた強い決意を改めて表明した。

 約2400人が集まったこの集会では、北橋衆院議員も挨拶に立ち、「政権交代が実現し、働く市民のハートが日本をなす時代が来る」と信じて活動してきたことを改めて訴えた。そして、誤った小泉失政により生まれた格差社会、繰り返される増税・負担増、苦境に陥る雇用の現場を正すため、全力を尽くしていく決意を力強く語ると、会場を埋めた参加者から、大きな拍手と激励の声がわき起こった。
記事を印刷する