ニュース
ニュース
2000/01/07
「定数削減の冒頭処理は与党の党利党略の産物」熊谷幹事長代理が会見
民主党の熊谷弘幹事長代理は1月7日の記者会見で、20日から始まる通常国会への対応について「予算審議を徹底的に行いながら解散を求めていく」との方針を明らかにした。

 このなかで熊谷幹事長代理は、本年度予算案について「これでこの先日本がやっていけるのかというブーイングが各地で満ちており、亡国予算だ」と批判。さらに「選挙準備は順調に進んでおり、国民にいつでも審判を仰ぐ態勢を基本にして国会運営を進めていく」と強調した。

 また熊谷幹事長代理は、予算審議と並行して緊急に国会で解明すべき問題として、全銀協に対する自民党の政治資金要請疑惑や農水省構造改善局の汚職、沖縄・名護に建設予定の米軍基地「15年期限使用」をめぐる政府の二枚舌政策などを指摘。

 最後に「政府・与党は国会が始まっても予算案提出を遅らせ、その間に衆議院の定数是正を強行する可能性がある」と述べながら、「与党が狙うこの問題の冒頭処理なるものは、あくまで合流に向けた党利党略の産物。慎重審議を強く要求していく」との姿勢を示した。
記事を印刷する