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2006/12/19
小沢代表、岡山で、1人区で存分に戦いを挑む決意を力強く語る


 小沢一郎代表は19日午後、岡山市を訪れ記者会見を行った。小沢代表はこの中で、来夏の参議院選挙に関し、旧来は自民党の地盤とされてきた1人区でも、地域間格差の拡大などから不満や不安が拡がりつつあると指摘。民主党がしっかりした政策を打ち出して活動を行い、存分に戦いを挑む決意を力強く語った。

 冒頭、江田五月参院議員が、来夏の参院選の重要性を改めて強調し、岡山県選挙区においても候補者の選定中であることと、その協力要請のために小沢代表が岡山を訪問したことを明らかにした。

 小沢代表は質問に答える形で、参院選での特に1人区に対する認識を語り、候補者選定に全力を挙げている毎日だと述べるとともに、「旧来の自民党の基盤と言われていた所、それはほぼイコール参議院で言えば1人区だ」と指摘。「地域間の格差に大きな不満と、将来に向けての不安を、みんな持っている」ことを肌で感じているとした。

 小沢代表は更に、地域の農業、漁業、商工会関係者と会う際の逸話として、「形の上では『自民党支持』と今の権力構造の中で打ち出さざるを得ないが、私が訪ねるとトップの方も出てこられて、今の政治に対する不満や不安を話しておられる」と語り、1人区が「決して自民党支持で固まっているわけではない」と断じた。そして、「むしろ1人区で存分にわれわれは選挙戦を挑み、戦うことができる」との決意を力強く語った。

 そして、「多くの国民の皆さんの期待に応え得るような、政策と政治活動を続けていくことによって、理解を得ることができると考えている」と小沢代表は改めて指摘し、日常活動の重要性を強調した。その上で、「必ずしも上辺だけの強さや体制で選挙の帰趨は決まらない」との認識を述べ、「岡山でも十分互角に戦い、勝利を得ることができる」とした。岡山県での参院選候補者選定についても小沢代表は質問に答え、「みんなの気持ちを代表して戦える候補者を選任していただきたいと、それぞれお願いしてきたところだ」と語った。

 小沢代表は、政府税制調査会長の本間氏更迭論についての質問に対しては、「他人の進退や他人の評価については申し上げない」としつつ、「公的な立場にある者は、やはりそれなりの見識と、それなりの言動が要請されるものだ」と指摘し、「今回の税調会長の問題についても、税調会長としてそれが適切であったかどうか、第一義的に本人が判断し、最終的に国民が判断する問題だ」とした。

 なお、今回の会見には、柚木道義衆議院議員も同席した。
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