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2007/01/11
『格差是正国会』と銘打ち通常国会の論戦に臨む 菅代表代行


 菅直人代表代行は10日に引き続き11日も、都内各地で行われている各労働組合の賀詞交換会等に出席し、挨拶を行った。菅代表代行はこの中で、安倍政権のめざす政策の方向性に強く疑義を呈し、次期通常国会を『格差是正国会』と銘打ち、政府・与党と対決していく意向を改めて表明した。

 菅代表代行は、「今年は、色々な意味で正念場だ」として、先日開催した国会対策委員会役員との協議にについて触れ、25日から始まる通常国会を「格差是正国会」と名づけ、労働法制の見直しについてしっかりとした案を出し、厳しい論戦を展開していくとの考えを示した。

 また、安倍政権の教育政策についても、論壇の意見を引きながら、「市場原理主義が最初から全部悪いというわけではないが、それで教育を語られるのは、場合によっては大きな間違いをすることになるのではないか」と指摘。安倍首相らが、管理を強めれば教育が良くなる旨の発言をしていることについて、「教育を単に管理の対象と考えている」と厳しい批判を加えた。

 また、資本主義社会において市場が重要視されるのは当然だが、「ややもすれば、市場万能主義による社会の歪みも、大変大きなものになっている」との懸念を菅代表代行は語り、郵便などのユニバーサルサービス維持の重要性を改めて強調した。
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