ニュース
ニュース
2007/02/07
【衆院予算委】格差是正こそが少子化対策に不可欠 川内議員


 民主党・無所属クラブの川内博史議員は7日、衆議院予算委員会で質問に立ち、少子化対策や今国会での法案提出を見送りを決めたホワイトカラーエグゼンプションを中心に、柳澤厚生労働大臣をはじめとする政府の見解を改めて質した。

 川内議員はまず、少子化対策について質問。正規雇用と非正規雇用、ワーキングプアの問題についても言及し、「政府の役目は、安心して子どもを産み、育てられる環境を作ること」だと述べ、「本来結果であるべき出生率を目標にしていることが問題である」と批判。「少子化に歯止めをかけなければいけないという政府の誤った考えが、柳澤厚労相の発言の根底にある」と鋭く追及した。これに対し、柳澤厚労相は「目標にすることは問題であるが、念頭におくことは必要」とし、結果として政府の認識の誤りを認める形となった。

 また、ホワイトカラーエグゼンプションについては、「導入の根拠自体が不明確である」と指摘。「導入したいのは経済界であって労働者ではない」として、「働く側の理解、納得の得られないものを導入するのはいかがなものか」と質した。柳澤厚労相もこれに応じ、働く側の理解、納得を得られる法案づくりを約束した。

 最後に、「成長は大事だが成長に伴う格差を是正することが、持続可能な社会を作る大前提となる」と締めくくり、格差是正こそが安心した国づくりの根底にあるとの認識を明らかにした。
記事を印刷する